上杉神社、上杉家廟所から今年はスタート 前編

あけましておめでとうございます。

元日に日帰りで米沢を訪れてきたので備忘録もかねて書きます。上杉神社、上杉家廟所に関東から行ってみたい方の参考にもなるかもしれません。

昨年東京に引越したため、今年は毎年恒例の粟ヶ岳初日の出サイクリングは止めることにした。実際のところは、住む場所が変わったと言うよりコロナウイルス蔓延下で帰省して初日の出を見ることは避けることにしたのだ。

そこで今回はかねてより訪れたいと思っていた上杉家廟所と上杉神社で1年を始めることにした。

ちょうど青春18きっぷの残りを持っていたのでそれを使って行ってくることにした。東京からだと1日で往復できる距離だ。

在来線で行った場合一番早く米沢駅に到着する時刻は13時38分だった。4時台の始発で行っても7時くらいの電車で行っても到着時間は同じだったが、ゆとりを持って行きたかったし、初めての途中停車駅で降り立って見たかったので始発で行くことにした。

気がかりなのは雪。既に新潟などでは大雪に見舞われている状況だったので、大晦日の夜に利用した駅改札で運行状況を確認してみた。駅員によると山形新幹線は雪の影響で山形新庄間が止まっているが、在来線は現時点では大丈夫とのことだった。山形新庄間であれば関係ないので新幹線も米沢へ運行している。現時点で全く問題ないので予定通り行くことにした。

これと言って特に準備することもないが、予報では30日ごろから数日間、かなり大雪を降らせる寒波が来ているとのことだったので、寒くない服装だけは心掛けた。米沢の最低気温も最低で−9度、日中も氷点下の予想だ。

米沢駅から往復6kmほどは歩くので、靴が濡れた場合のことも考えて替えの靴下をリュックサックに入れておいた。それから、少し日付をまたいで帰ってくる予定だったので、万一のことも考えて、スマホを充電できるように充電ケーブルも携帯した。

出発

時計を見ると0時を既に6分ほど回っているという少し慌ただしい年明けだった。

3時間に満たない睡眠でアラームが鳴ったので、時間を遅らせようかという思いにもかられたが、元日早々それは嫌だったので予定通り始発を目指した。駅までの道は半分ほど走ってぎりぎり始発に間に合った。

元日の始発に乗ることも初めてだと思うが、ちらほら乗客もいる。皆私と同じようにどこかへ初詣や初日の出に行く人だろうかと思ったが、そうではない人もいるようだ。

「おやすみ」と言って下車していく人は、年を越えてどこかで飲んでいた人だろうか。

新宿から赤羽に行き、そこから栃木県を経由し福島駅まで北上、そこから米沢に入るルートだ。

埼京線、宇都宮線、東北本線、山形線といった流れだ。

小金井駅で初日の出

赤羽からは最初に停車する駅は小金井駅と言うところだった。基本的に各区間ごとに始発から終点までを乗り継いでいくことになる。

栃木県の南部に位置していて、ここに6時54分着だったので、ここで初日の出を見る予定だった。

小金井駅では46分ほど停車時間があるので、この間に外で朝食を取ろうと思っていたのだが、大晦日にいただいたピザなどを持っていたので、小金駅に着くまでの電車の中で食べた。乗っている車両には私以外に一人乗客がいるだけ。

明るみ始める東の空が美しい。車窓越しに夜明けを見ながらの朝食だ。

”この惑星の夜明けは美しい” 古いボスCMの宇宙人ジョーンズのコメントを思い出す。

電車内で食事を済ませたので、小金井駅で時間ができた。初日の出を見てトイレを済ませると改札を出て少し歩いた。

駅員もタクシーの運転手も元日から働いているのだ。元日の早朝、人がまばらな中でこういう人たちを目の当たりにすると実感できる。

車内で食べて正解だった。小金駅周辺には何もないと言ってもよい、もっとも元日の早朝だからそんなものだろうが。最寄りのコンビニまでも距離がある。そう感じるのは私が東京の駅周辺の環境に慣れてしまったからかもしれない。とりあえずホットドリンクだけコンビニで購入して駅に戻った。

小金井を出発すると次は終点の黒磯を目指す。磯と言うと何となく海の方をイメージしてしまうので違和感があるのだが、栃木県の北部、那須エリアに位置する。栃木県南部から宇都宮駅を通り過ぎて北部まで行くので1時間15分ほどの行程だ。これくらい時間があると仮眠することもできるし何より終点までだから乗り越す心配がないのも良い点だ。

”乗り換えジョルダン”をよく使うのだが、赤羽から黒磯までが宇都宮線と表示されていて、黒磯からは北陸本線となっている。しかし、実際のところは宇都宮線と言うのは区間通称であって、東京駅から続く東北へ走るこの一本の路線は全て正式名称が東北本線であることを知った。これと同じように各区間に通称名が付いているケースは多くあるようだ。

多分この区間を乗車中に多少眠ったと思う。黒磯での停車時間は11分ほどだったので、トイレを済ますだけで外には出なかった。次に目指すのは終点の新白河だ。

新白河駅

黒磯駅出発してしばらく行くと線路沿いの景色に雪が見えてきた。雪を見るだけなのに心の中でスゲースゲーと連呼していた。雪が降らない元来の静岡県人としては雪が珍しいのだ。とにかく雪景色を見てばかりいた。対照的に他の乗客は雪などには全く無関心だ。私はほとんど子供のように雪にワクワクしていた。

白川と言えば福島県と言うことは知っているが、新白河なのは新幹線が止まる駅だからだろう。新横浜や新富士と同じように、新幹線が開通してから新幹線の駅として少し離れた場所にできたのだろう。新しい駅と言う意味と、新幹線の新の両方が含まれているんだろうね。

新白河では24分ほど待ち時間があるので早速雪を堪能だ。まずは駅ホームの雪。他の誰もがただ素通りするが私は雪を踏む感触を味わう。スマホで雪景色を撮る。普段スマホで写真をとる習慣などない私だが、この雪景色はいやおうなく私を写真撮影に駆り立てた。

早速改札を出てロータリーのど真ん中に進み雪景色を味わう。タクシーの運転手にはタクシーの利用かと思わせたかもしれないが、ただ単に雪と戯れたかっただけだ。ほとんど子供だ。

せいぜい3㎝程の積雪だと思うので文字を書くには格好だ。棒切れの様なものは見当たらなかったので、つま先で「よろしく」と書いてスマホに収める。本当は「あけましておめでとう」と書きたかったが、あまり長い時間書いているところを見られるのも気恥ずかしかったので止めた。そのあたりは子供になり切れない部分だろう。駅前には芭蕉の句と共に立像がある。

郡山駅

黒磯の次の終点は郡山だ。郡山に向かうにつれて積雪量は多くなり雪も降りだしてきた。いい感じだ。郡山は完全に雪の世界だった。新白河で見た積雪などかわいいもので、もう文字を書くのは難しい積雪になってきている。それに降雪も本格的だ。米沢でも雪にメッセージを書こうなどと考えていたのだが、そんな考えは脆くもここで崩れた。

25分以上待ち時間があるのでロータリー付近を歩いたが、チェーンを装着しているバスを初めて見た。チェーン装着のバスは一部だったが、雪深いところを走るのだろう。私には初めての光景だった。

福島駅 

郡山の次はいよいよ福島だ。福島では待ち時間が54分あり、到着予定が11時54分なのでここで昼食を予定していた。しかし、持参していた食べ物がまだあったので到着までに車内で食べることにした。

郡山から福島へさらに北上するのだが、積雪量は郡山より少しずつ減ってきているように見えた。山に近い郡山と比較的広い平地になっている福島との地形的な違いだろうか。

まさかの山形線、山形新幹線両方の運休

福島まで来てしまえば、あとは山形線に乗って米沢へ行くだけだったのでもう停車駅を気にすることもなく余裕な感じだった。ところが無意識に耳に入ってきたアナウンスの断片に頭が反応た。電車が目的駅に到着する直前に次の乗換案内をするアナウンスだ。”今、山形線が雪で運休になった”と言っていなかったか?と心の中で反芻し、とにかく下車するとすぐに確かめることにした。改札に行くまでもなく通路にある掲示板に山形線と山形新幹線の両方の雪による運休が掲げられていた。ボードが2つ、それぞれに12月31日と1月終日運休となっている。

昨日の夜東京で駅員が言っていた話とは違っていた。既に昨日の時点で山形線も運休だったのだ。山形線をよく見ると福島から庭坂駅と言うところまでは運行している。しかし、せいぜい米沢方向に数キロと言ったところだ。

駅員に運行状況を確認するも全く運転再開のメドはないとのこと、ついでに庭坂駅から米沢方向にバス路線はあるかと聞いたが、即答でないと言われた。

この時グーグルマップを見て知ったのだが、福島から米沢へ向かう一般道は基本的にないのだ。一つだけ車専用道路があるが、線路沿いには道はない。福島から米沢までは線路距離で40km。仙台を経由して山形市方面に出て南下して米沢へ入るルートを検討したが時間がかかり過ぎる。駅員に確認したが、そもそも仙台から山形市へ入る路線も雪で運休しているとのことだった。これでは米沢入りできない。

酪王カフェオレ

とりあえず構内のNewDaysと言うコンビニに入ると、真っ先に一つの商品が目に飛び込んできた。”酪王カフェオレ”だ。以前静岡県で福島県の方からお土産をいただいた時に聞いて覚えていたのだ。生モノなのでお土産として持ってくることはできないのだが、酪王カフェオレと言う美味しい飲み物があると言っていたことを覚えていたのだ。こういう店に入るといつも買うものに迷うものだが、今回は即決だ。

今ではアマゾンで普通に売っているようだ。

毘沙門天の助け?

とりあえず酪王カフェオレはリュックサックに入れて、何か解決策はないか考えたが、米沢行き断念が濃厚になって来た。歩いていくには長すぎるし、悪天候の中長距離を歩く装備もない。第一適切なルートもない。仙台経由のルートが可能であれば米沢に夕方到着して米沢に一泊しようかとも思ったが、そのルートも雪で閉ざされている。米沢入りのルートが全て閉ざされた以上福島から引き返す他なさそうだった。

米沢へ行けない場合のプランは全く頭の中になかったので、本当にただ引き返すだけになるだろうが、せめて雪を楽しめただけよかったかなという諦めモードだった。そんな状況でもう一度駅員に運行状況を問い合わせるとことにした。

先程問い合わせた同じ駅員だったのでなおさら、同じ答えを想定していたが、「たった今山形新幹線が再開したところです。」という予想外の答えが返ってきたのだ。

僅か20分程度の時間で状況が良い方向に変わってくれた。

その時は特に感じなかったのだが、後から振り返ると、昨日からの一連の出来事は何か神がかり的な力が働いて私を助けてくれたように感じられたのだ。

そもそも、昨夜東京で駅員が私に正確な情報を伝えていたら、私は米沢行きを実行しなかっただろう。

ところが、駅員が不正確な情報を私に伝えたから私は今日福島駅まで来た。そして、昨日と今日終日運休のはずの福島―米沢間のルートが、私が到着してから短時間のうちに運転を再開したのだ。何かばかげているようでもあるが、この出来事が起こる直前に入った店内で、5年以上も前にただ一回聞いただけの酪王カフェオレが真っ先に目に入ったことも何か奇跡めいているように感じた。(^^)毘沙門天や上杉謙信が好きな私にとっては、元日に訪れたいと言う思いが通じたのではないだろうか。

米沢へ

青春18きっぷで往復する予定だったので、新幹線を使うことは本意ではなかったがこの状況でははベストの選択だ。

初めて乗る山形新幹線TUBASAだが大雪のため在来線のようなスピードで進んだ。そのためか車窓から間近に迫る雪景色が良く見えた。まさに銀世界。

予定より少し早く米沢に到着。米沢の雪は私にとってはまた新鮮だった。ついさっきまで郡山の雪の多さに感動していたと言うのに、米沢の雪を目にすると郡山の雪など取るに足らないものになってしまった。

静岡県の雪が降らないところ育ちの私にとってはまさに”はんぱない”と言った感じだ。ボタ雪のような降り方も相まって、ここから3kmほど歩けるだろうかと思った。駅の公衆トイレに入ると中にヒーターがあるのも私には初めてのことだった。

それにしても、駅前の光景を目の当たりにして、5,60㎝の積雪があることは予め知っていたが、雪なら雨のように濡れないから大丈夫だろうくらいの軽い考えしかなかった自分の間違いに気づかされた。

この降り方では傘やレインウェアが必要だ。トレッキングシューズで行くような道ではない。時間的にはほぼ予定通りなのでとりあえずは行ってみようとまずは上杉神社を目指した。

上杉神社、上杉家廟所から今年はスタート 後編

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