サニブラウンが桐生を上回る2つのポイント

たまたま日本選手権男子100m決勝をTVでみた。

日本記録9.97を最近記録したサニブラウンとそれまでの日本記録保持者9.98の桐生との争いに注目が集まったが、結果はサニブラウンの圧勝だった。

自己記録こそ0.01しか違わない二人だが、実力はそれ以上にあることがはっきりした感がある。それは実際の走りを見る者にもある程度分かったが、一番実感したのは桐生本人だろうと思う。はっきり言えば桐生にとっては相当ショックではなかっただろうか。

前半は桐生もサニブラウンも互角だった。桐生がスタートの反応は一番良かったようで、8人中7番目の反応だったサニブラウンより0.02秒ほど早かったようだ。この時点では桐生は最高のスタートを切れた。

サニブラウンが桐生を上回る2つのポイント

加速段階の前半はほぼ互角で横並びになり、注目のシーンはトップスピードに乗った時にサニブラウンがグーッと桐生を引き離してしまった点だ。

まず、このシーンで桐生はトップスピードの違いをまざまざと見せつけられたと思う。

そして、もう一つの違いが、残りの30mの速さだ。体格に勝るサニブラウンは桐生より減速することなくゴールまで進むことができる。

トップスピードの違いと、ゴール手前20m-30mでのスピードの持続性の違い、この2点で明らかに実力の違いが出たと思う。

桐生はそれなりにいい走りができていたと思う。にもかかわらず最終的には0.14の差が付いたが、この差は上記の2つのポイントだろう。

桐生のコメントには出てこなかったが、この違いを相当実感したことだろう。

桐生が勝つ条件としては、最高のスタートの反応をした上で、トップスピードでサニブラウンと互角のスピードを出す力を得るしかないだろう。ゴール手前20mの速度は体格の差でどうしても桐生の方が遅くなることは仕方のないことだろう。大きな筋力で大きな歩幅を確保できる大型の選手の方が後半はやはり有利だ。ボルトの走りなどはまさにその体格のがいかんなく生かされていると思う。

ちなみに80年代から90年代前半に活躍したカール・ルイスとサニブラウンは同じ身長だ。ルイスは当時後半型と言われた選手だったが、大きな歩幅を確保できる分後半の減速率が低かったと言うことだろう。

サニブラウンとしては、たとえスタートが失敗したとしても国内であれば勝てる実力があることが実感として分かったことだろう。

サニブラウンの20歳という年齢と恵まれた体格を考えれば、今後さらに筋力アップしてトップスピードを高めることができるだろう。そうなれば、日本選手権では最後の20mを流しても勝てる実力になる可能性があると思う。もちろんサニブラウンを脅かすような選手が出てくればそんなことはないが・・・。

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