世界陸上への参加を中止した日本女子4×100リレー

日本選手権が終わったばかりにタイトルの通りの発表がなされた。

確かに、日本選手権の女子の100m、200mの結果を見れば納得はできる。

100mの優勝タイムは11秒67だ。日本記録からは0秒46も遅い。決勝には高校生が4人も残り、優勝したのも高校生だった。一見高校生の快挙とも見えるが、記録が記録だけにそうは言いきれない。客観的に評すれば、日本選手権女子100mはインターハイレベルだと言えるほどだ。このレベルでは話にならない。

200mの結果もそうだ。優勝者のタイムは日本記録から1秒近く遅れている。

100m、200mの日本記録保持者である福島千里選手が今回欠場したわけだが、彼女の記録に迫ろうとする選手が不在だ。福島選手のベスト記録を持ってしても世界大会では1次予選を通過できるかどうかのレベルだが、福島選手以外に、100mを11秒3~5くらいで争える選手がいればリレーでは予選を戦う力はあるはずだ。にもかかわらず参加すらしない方がましだと言う低迷は残念だ。

体格的にも世界のトップクラスとは大きく力の差があることは分かり切ったことだ、しかし、同じ土俵に立つことさえままならない体たらくはよしてほしいところだ。バトンをつなぐ技術は日本の強みでもあると思うのでなおさらそう思う。

また、男子短距離陣が史上最高レベルに達しているタイミングでのこの出来事だけに、なお一層女子の低迷が際立ってしまうところだ。

私は陸上競技は好きだが、世界レベルでメダルを取ってほしいなどとは全く思っていない。もちろんそういう結果に越したことはないのだが、なかなか身体的に差があるのは否めないのだ。自己ベストや日本記録を更新して少しずつ高みに上がっていくような結果が出ればいいと思っている。

そういう意味で女子短距離陣が大会に参加すらできないほどにはなってほしくないと思っているだけだ。個の力ではなかなか難しくてもチームで臨めるリレーでも参加できないと言うのはあまりに悲しいと思うのだ。

今回の日本選手権100m女子決勝に高校生が4人も残った。高校2年生もいた。そして、優勝したのも高校生だった。前向きに考えるならば、近い将来こういった10代の選手がレベルを上げてくれるかもしれない。そのあたりに期待したいと思う。

最後に、リレーで出場を敬遠したことの衝撃をもう一つ示しておきたい。

日本の短距離男子選手と女子選手を比べると、確かに男子の方が女子より世界のレベルに近い。とは言え、最近まで10秒切る選手は誰もいなかった。世界ではトップ選手であれば10秒を切るのは当たり前の話だ。

米国やジャマイカ、英国などであれば4人すべてが9秒台は当たり前で、ジャマイカや米国は平均タイムが9秒8台だろう。ところがそんな世界レベルのリレーで一人も9秒台がいない日本男子チームが銀メダルや銅メダルを獲得しているのだ。(他のチームの失格にも拠ったが)

個々の力では100mのタイムで0秒3~4くらい遅くても、リレーに関してはバトン技術などでチャンスはあることを示している。

この結果は女子にも当てはまるはずだ。女子の場合何も11秒を切る選手がいなくても、福島選手の日本記録付近のベストタイムを持つ選手が4にいれば十分に可能性がある話だと思っている。

リレーはまだ個で弱くとも挽回できる種目なのだ。バトン技術の正確さ、チームワークもまた大きく勝敗を左右するファクターだ。個々に世界トップと差があろうが、日本人女子選手として達成可能なレベルにまで4人が行きつけば、リレーではメダルだって狙える可能性が出てくるのだ。

リレーこそレベルが低い日本女子短距離陣の飛躍に突破口をもたらす競技になると思っている。

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