設楽選手マラソン日本記録樹立

今日行われた東京マラソンで設楽選手が2時間6分11秒で2002年に高岡選手がシカゴマラソンでマークした日本記録を5秒上回った。

井上選手も2時間6分54秒で走り切った。その他4人の日本人選手が8分台で走り切った。特に設楽選手と井上選手は久々に海外のトップクラスの選手と互角に渡り合えたと言っていい。

90年代終わりころに犬伏選手がベルリンマラソンで2時間6分57秒で走り切って初めて6分台の日本記録を出した。そして、2000年藤田敦史選手が福岡国際で圧倒的なラストの速さで2時間6分51秒を出した。その2年後に当時の5千、1万メートルの日本記録保持者である高岡選手が2時間6分16秒の記録を打ち立てたのだ。その後は佐藤敦之選手が2時間7分13秒を記録して以降、日本男子マラソンは低迷し続けたと思う。

しかし、ここ最近高岡選手の1万mの記録が更新されたり、設楽選手が佐藤敦之選手のハーフマラソン日本記録を更新するなど、マラソンで日本記録を狙える兆しが少しずつ出てきていた。そして今回マラソンでその力が証明されたのだと思う。

マラソンを2時間6分台で走り切った日本人はこれで4人。国内で達成した選手は藤田敦史選手ただ一人だった。ラスト5kmを14分40秒くらいで走ったあの走りが個人的には最強のパフォーマンスだと思っていた。

しかし、設楽選手がコメントしていたように、シューズのテクノロジーが後押ししているのも本当のようだ。ナイキの厚底シューズが疲労を軽減してスピードを維持させる力があるとすれば、記録向上に貢献していることだろう。テクノロジーによるパフォーマンスアップよってより海外と戦いやすくなったのであればそれはそれでいいと思う。今を走る選手にとっては同じ条件になることだろうから。

ランナーの世界も単純に過去の選手の能力と比較することはできなくなっているけど、確実に記録が伸び始めている男子長距離界の勢いをさらにマラソンで生かしてほしいと思う。

今特に注目されているのは大迫選手と設楽選手だ。大迫選手は5000mの日本記録保持者で、マラソンでは先日2時間7分19秒を出して実力を示した。そして、設楽選手も大迫選手と同様に1万メートルの好記録を持ちながら、ハーフマラソンで日本記録を更新して、今回のマラソンで日本記録を樹立した。二人とも箱根で競った同じ26歳だ。箱根で活躍した選手は社会人になって伸びないというジンクスも消えることだろう。

私が以前書いたように、トラック種目で日本記録を持つレベルの選手がマラソンで結果を出さない限り世界とは戦えない。しかし、今まさにそのレベルの選手がマラソンで結果を出してきていると思う。

しかも、この2人以外に井上選手も今回6分台で日本歴代4位の記録を出した。同世代の選手たちが競うことでまだまだ強くなっていくと思う。

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