黒人が自転車ロードレースに本格的に挑戦したら

もう20年も前から思っていたことが、タイトルにしてみた通り、黒人が自転車ロードレースに取り組んだらどうなるかと言うことだ。

やはり、彼らの身体能力からすればヨーロッパ選手を凌駕する可能性は十分にあると思う。何といっても、陸上競技では100mもマラソンも圧倒的に強いのは黒人選手なのだ。

陸上競技100mで9秒台を出している選手の99%は黒人選手だろう。つまり、彼らのそのスプリント能力をツールドフランスのゴールスプリントにぶつけたら、マイヨベールは黒人選手が取るだろう。陸上の短距離種目を見てみると伝統的にアメリカや英国、カナダやジャマイカの黒人選手が圧倒的に強いことが分かる。陸上100m走では平均時速が36kmだが、ロードレースのゴールスプリントはそのほぼ倍のスピードになる。同じ時間(約10秒間)当たりのスプリントを考えればゴール手前200mのスプリントになれば圧倒的に黒人選手が有利になりそうだ。

もちろん現在ツールはアシスト選手を最大限に生かしてトレインを組んだスプリントが主流になっているので、チームプレーがあった上での話だが・・・

長距離種目は言うまでもない。ただ、長距離種目になるとアフリカ勢の独壇場となる傾向にある。

エチオピアやケニアなど普段生活をしている場所が標高1500m以上と言う高地ゆえ、生まれながらにして低い酸素濃度に適応した体になっている点などが強みだろう。

1万メートルの世界記録はエチオピアのベケレ選手がもつ26分17秒だ。27分の壁を破った選手は黒人以外には今のところ2人しかいない。ちなみに1万メートルの日本記録は27分29秒だ。マラソンはと言うと2時間5分を切っている選手は全て黒人選手だと思う。そして現在のマラソン世界記録は2時間1分台だ。

1日に200km前後の距離を3週間走るツールドフランスでは最も過酷な長距離レースと言える。彼らが本格的に挑戦したら圧倒的に上位を占めるのではないかと思う。もちろん、自転車ロード競技はチームスポーツでもあり特に平坦では集団走行やチーム内ではアシストがエース格の選手の体力を温存する走りをする。黒人選手がアドバンテージを発揮する最大の場面は山岳の上りと個人タイムトライアルだろう。

黒人選手の身体的優位性

もう一つ黒人選手が有利だろうと思える理由はその身体的特徴だ。確かに100m走の選手と1万mやマラソン選手を比較すると体つきがだいぶ違う。しかし、共通しているのが頭が小さく手足が長く、特にふくらはぎが細いことだ。ヨーロッパ選手も同じような特徴はあるが、黒人選手はさらにこういった特徴が顕著だと思う。こういった骨格や筋肉の付き方の違いは自転車レースにおける最大の敵である空気抵抗の軽減に大いにアドバンテージがあると思う。おそらく同じ身長の選手を比較すると黒人選手の全面投影面積は少なくなると思う。

先端部に行くほどに細く長い手足は空気抵抗を減らすだけでなく、前傾姿勢を保ちやすかったり、長いクランクを回しやすいと言うメリットもある。

さらに、黒人選手は元来体幹部分の筋力がとても発達していると言う。大腿部から腰回りの筋力、特に体の内部の筋力が大きく発達していること自体がかなりのアドバンテージだと思う。

おそらく個人タイムトライアルではより少ない空気抵抗でより効率的に大きなパワーを出力できる点で大きなアドバンテージがあると思う。陸上競技とちがって空気抵抗の軽減が大きく発揮できる体格は大きなメリットになるだろう。

ただ、20年くらい前に将来は黒人選手がツールで活躍するだろうと思ってはいたが、20年経った現在も黒人選手はほぼいないと言っていい状態だ。やはり、道具無しにできるランニングとは違って、アフリカと言う場所で自転車と整備された道路と言う環境が必要になることを考えれば20年経った今でもまだ黒人選手には浸透しにくいのだろうと思う。

黒人選手がまだまだ参入していない競技と言えば、まずはウィンタースポーツ、それから水泳などが挙げられる。どちらもそれなりの装備や練習環境が必要になるから身体能力が高い彼らだが、まだ本格的に取り組むことはできないのだろう。

今からの20年では変わるのだろうか?

Generic banners

Chain Reaction Cycles

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。