掛川ー飯田 サイクリング(往路) ヒョー越え峠 道の駅とよおかマルシェ

ヒョー越え峠(兵越え峠)と豊丘村の道の駅

仕事の用事に絡めて今回もロードバイクで目的地を目指した。

今回は初めて自転車で長野県に進出することとなった。とりあえず、後輪がかなり摩耗していたので、走行中のパンクを避けるべくタイヤ交換をした。タイヤは最近お気に入りのマキシスレリックスだ。とにかくサイドまで耐パンク性能が施されていてグリップ力が抜群な点がお気に入りだ。

飯田市付近まで行くので天竜川沿いを北上するルートをとり、152号線を進んだ。11時過ぎに出発して水窪に着いたのが14時くらいだった。

水窪までの天竜川沿いは上り坂と感じるようなところはほとんどなく交通量も少なくて走りやすかった。同じ静岡県でも大井川や富士川沿い(52号線)とは大違だ。予想していたよりスムーズに来たので、”やまみち”という食料品売り場で水分補給をして、バックパックに入れて持ってきたおにぎりを食べて25分程度休憩した。ここで水分補給しなければこの先店などないだろうと言う思いもあったが、実際にそうだった。

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再スタートしたが、休憩したとたんに調子が悪くなったのではと思うくらい進まなくなった。ここからが上り勾配の始まりだった。県境のヒョー越え峠まで上って行く道が続く状況だ。休憩したお店の名前 ” やまみち ” は地名から来ているかもしれないが、まさにここから山道の始まりを表しているかのようだ。途中にあるトンネル付近は飯田方面に抜ける新たなトンネル工事が進められていたが、その付近は9%程度の勾配が続きハードだった。さらにそこを過ぎると道はかなり細くなって行きヒョー越え峠まで続き峠手前は10%程度の勾配になる。

ヒョー越え峠に達したときには16時近くになっていて休憩してから1時間半近くもかかってしまったことになる。峠の標高は確か1156mと書いてあった。県境なので静岡県の旧水窪町の住民と長野県の旧南信濃村の住人とで国盗り合戦と言う綱引きイベントが行われる場所だ。何本か勝負して勝った側は国境が峠から相手側に1m伸びると言うものだ。本当は少しゆっくりしたかったが、時間がなかったので立ち止まっただけでそのまま下りに入ったが、峠には駐車場やトイレがあるのも確認できた。

峠からの下り坂はトリッキーなコーナーが多く久々にこういう道を走った感じだった。まさに山岳の下り道と言った感じだ。細い道だがそんなに路面は悪くないので安心して走れた。

下り切ると完全に山間の谷間を走る一本道に出たと言う感覚でひたすら北上する。

予定した時間が迫っていてやや切迫感もあったが、152号から西へ飯田方面にはほぼ一気に下るだけだったので最後の20kmくらいは楽をできた。いかに152号線が標高が高いところを走っているか実感できた。山の中を下っている最中は本当に開けた場所が現れるのだろうかと思いながら下っていたが、急に視界が開けて家が見えてきた。伊那谷が大きく視界に入ってきのだ。最初の印象は思ったより広いことだ。谷と言う印象があったが盆地のような広さがある。実際呼称としては伊那盆地とも伊那平とも呼ばれるらしい。

普通に ”村” があることに驚く

喬木村と高森町で所用があったのでそれぞれのポイントに向かった。飯田市から見ると北側にある自治体だ。喬木村から豊丘村を経由して高森町となる。飯田市以外のこれらの自治体はほとんど初めて聞く名前だったが、私がまず意外に思えたのが、”村”という単位で自治体があることだ。伊那谷はそれなりに広く飯田市からひとつながりなっている平地の一部に連なる場所にあるのに普通に村がある。村と言うと小さく、山間部の閉鎖的な地形に存在するようなイメージがあったので意外に思えたのだ。

こんな平地にも村があるくらいなので、長野県の自治体では未だに村がたくさんあるようだ。平成の市町村合併でかなりの自治体が合併したが、その際に村という単位はかなり減ったはずだ。実際に、地元の静岡県はこの合併によって村は一つもなくなってしまった。だから、その意味でもいまだに村がたくさん残っていることに新鮮さを感じた。

気になったのでネット上で少し検索してみると村の数が多い都道府県ナンバーワンが長野県であることが分かった。しかも35も村があり2位の沖縄県の19に圧倒的大差だ。2ケタ以上村があるのは5位の奈良県までなので、いかに長野県に村が多いかが良く分かる。

さらに面白いのは長野県の村の数35は静岡県の全市町の合計数と同じなのだ。隣り合っている県同士なのにこうも違いがるものなのだ。

もう一つ加えると、下伊那地域は1市(飯田市)3町10村からなり、下伊那郡は3町10村という全国で最大数の自治体からなるとのことだ。そして、何よりも一つの郡に10も村があるのは断トツだろう。この地域では自治体単位は村であることが当たり前ということになるだろう。

喬木村は童話作家の椋鳩十の出身地であることは最近知ったのだが、走っていると偶然にも道横に椋鳩十記念館があった。「大造じいさんとがん」と言う童話は小学生の頃教科書に載っていた。話の内容はすっかり忘れていたが概要を確認してみると、素直にいい話だと思えた。今の教科書には載っているのだろうか?

今回は宿は予約しなかったので野宿することにした、予定では暑さも考慮して、てっぺん公園と言う標高800mのところまで行く予定だったが、そんな体力は残っていない、代わりに豊丘村を走行中に道の駅を見つけたのでそこで一夜を過ごすことにした。

夜11時過ぎに入ったが、キャンピングカーが停まっているなどわずかながら車中泊をしている人もいるようだったが、私は自転車一台なので適当に仮眠をとれる場所を探して休むことにした。

自転車スタンドもある。ベンチに横たわって見た風景。

丁度よいことに建物の2回に板張りのテラスがあったのでそこで休息することにした。建物の裏手になるため灯りが無く空を見上げて眠れる最高の場所だった。

外階段を上がると二階部分が板張りのテラスになっている。

空を見上げると曇りがちの中にところどころ星が見える。私が住んでいる静岡よりも星がくっきりするように思えた。

休むには丁度良い場所で、わざわざ標高が高いところに行かなくても十分涼しかった。しかし、睡眠に入って1時間程度で完全に目が覚めてしまった。寒いのだ。天気予報の気温によればせいぜい19度程なのだろうが、直接体に外気を触れさせ続けるとこうも冷えるのかと思った。持っているものをすべて身に付けても薄手のものなのでそれほど役に立たず、結局まともには眠れなかった。こんな時薄手のシュラフがあれば最高だっただろうにと思うしかなかった。野宿すような経験もほとんどないので、良い経験となった。それにしても、夏の夜だから蚊が出るとばかり思っていたが蚊など一匹たりとも見かけなかった。やはり静岡とは環境が違うのだろうか・・・。

翌朝はのんびりとして、少し気温が上がったころにもう一度寝た。9時過ぎくらいだろうかなにやら下の方から音楽が聞こえてきていて音楽イベントを催しているようだ。

10時頃に下りると下では、エクアドルからのグループがきて南米の曲を披露していた。1時間おきに30分の公演を4回ほど行うようで私も12時30分からの公演を聞かせてもらった。

しばらく道の駅にいさせてもらったが、この道の駅の名称が、”南信州とよおかマルシェ”である通り、豊丘マルシェがあり、その中では地元で採れた野菜や果物が豊富に取り揃えられていて目を見張った。

地元静岡のスーパーではカボチャなど一部の商品は外国産が普通にあるのが当たり前だが、ここでは全てが地元で採れたものだ。その上、価格が安いのだ。道理でにぎわっているわけだが、ここに住んでいれば絶対に買い物をすべき場所だと思えた。それから改めてここが豊丘村という村であることに意外性を感じた。一日いただけだがこの道の駅はかなりうまくいっているのだろう思えた。村の様な小さな自治体でも財政的にも独立していければ、合併して大きくなる必要などないだろう。小さな自治体のままの方が良い点もそれなりにあると思う。小さい単位の方が愛着も持てるだろうし誇りも持てるのではないかと思う。

13時頃に天竜川沿いを下り飯田市に向けて移動、ほっ湯アップルと言う温泉施設を目指す。

ほぼ天竜川沿いの場所にあり思っていたよりも小さめの新しい建物ではなかったが、疲れを癒すために久々に温泉を利用した。

入浴料500円で、私の荷物はロッカーには入りそうもなかったので受付で預かってもらった。

情報の通りかなりの深いところから汲み上げられた湯なのでヌルヌル感がとてもあった。入浴客が数人程度いたが皆常連のようだ。露天風呂は比較的低温の風呂があったので、あまり長風呂できない私であったが30分以上風呂に入っていたと思う。温泉効果が薄れるので湯から上がった後は水で流さないようにという注意書きに従いそのまま体を拭き取るだけにした。

さっぱりしたところで、残りの仕事と関係する事務作業をするために飯田市中央図書館に向けて移動した。距離にして4,5kmだったと思う。

あいにく雨が降っていて風呂上がりの身には嫌な雨だった。それよりも予想外だったのが図書館が小高いところにあったことだ。図書館前は勾配10%程度あるような急坂で汗もかいてしまった。さすがに木曽山脈と赤石山脈にはさまれた地形だけあって東西に向けて標高が高くなるようだ。

思ったより小さな図書館だったが、一時間半位滞在して無事用事が済んだので次の用事を飯田市内で済ませて、22時半過ぎに帰路についた。本格的な雨の中をレインコート無しで走った。そしてそれが悲劇を生むことになった。

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