固着したシートポストを外す方法

ずっと同じ高さのサドルポジションのまま乗り続けていたら、シートポストがフレーム内部で固着してしまった。

何のメンテナンスもしないまま雨の日を含めて乗り続けていたのでこうなったわけだが・・・。

以前サドル高を少し変えようとしたときにシートポストの動きがだいぶ硬いなあと思ったことがあったのだが、その時もそのままにしてしまっていた。

その結果、シートポストを交換したいという段階になって、ほとんどびくともしない状態になってしまっていたのだ。

ただ、救いだったのは思いっきり力をいれてサドルを回転させるとシートポストが少し動いたことだった。力任せにサドルを左右に回転させながらではあるが、上下にも5㎜程度動いた。しかし、それ以上は頑として動かないという状態。

さてこの状態でシートポストを抜き取ることができるかということだが、

結論を言うと

少しでもシートポストが動くのであれば取り外すことは可能

だと言える。だからほんの少しでも動く場合には諦める必要はないだろう。

私の場合はシートポストを取り外せるまでに作業をした日数で言うと、3週間から4週間くらいかかったと思う。

まず最初に行うことは浸透性の潤滑剤を用意することだ。そのため定番のKURE5-56を購入した。

チェーン用のどろっとした潤滑剤は浸透性がないので隙間に染み渡らせる用途としては使えないので要注意だ。

やることはシートポストとフレームとの間に少しずつkURE5-56を染み込ませていくことだ。

注入する毎に、できる限り左右にシートポストを回転させてみる。この繰り返しだ。力と根気のいる作業が続く。

潤滑剤が浸透するのにも時間がかかるので自然に浸透していくのを待つ時間も大切だ。シートポストを回転させるのは浸透を行き渡らせるため。固着部分を少しでも溶かしていくイメージだ。

潤滑剤を差してシートポストを回転させるとフレームとシートプスと隙間から真っ黒な液体がフレームを伝って垂れてくるのでその都度拭き取ることも何度となく行った。

実は最初の1週間くらいこれを繰り返していたのだが、あまりにも変化が見られず、これは無理だと思い一度はあきらめかけてしまい作業を止めてしまった。ただ時折潤滑剤だけは注入していたがサドルを回転させる作業はしなかった。

効果があったかどうかは不明だが、もう一つ書いておくとすれば、この間も自転車を部屋に置いておく時に、サドルを上方から使用済みの自転車のタイヤとチューブで吊るして、シートポストが地面に対して垂直になるポジションをとっておいたことだ。常に真上に引っ張られる力が加わる状態にしておいたわけだ。

シートポストが常に鉛直方向に向いていると言うことは、潤滑剤の浸透も均一に行われるだろうから、この方法も多少なりとも効果があったかも知れない。

1ヶ月近く作業を中断した後、もう一度取り組んでみる気持ちになり本格的に同様の作業を開始。

同様の作業を繰り返していたら少しずつシートポストの回転の幅が増えてきた。上下に動かすことは困難なので、とにかく回転させることが先決だ。

やがて、何回かに分けて少しずつ動かしていき、ほぼ一回転できるほどになり、左右両方向に少しずつ回転させつつ作業を行っていった。

とにかくシートポストが固着して少ししか動かないときに、回転させようとすると金成の腕力も使うことになるので、集中して作業をするととにかく疲れる。だから、疲れたらとにかく休憩することの繰り返しだ。KURE-556を差して少し待って回転させての繰り返しだ。

とにかく少し回転させるのにも力が要り大変なので、とんでもない方向にサドルが向いたまま作業を止める日々が続いた。元の位置に戻そうにもそれがかなりハードなので、自転車に乗るとき以外はそんな感じだった。

しかもこの間、自転車に乗っているときもシートポストを固定するボルトは緩んだままだった。緩んでいても上下に動かないのだからお構いなしだ。(もちろん万一動いたら危険なのでこの怠惰なやり方は推奨しない)

シートポストの回転幅が増えるにしたがってがぜんやる気が出てくる。完全に左右両方とも何とか一回転できるようになると、シートポストが抜ける確信が持てるようになってくる。

この段階からは上下方向に動かす力を加えていく。もちろん今までと同様に潤滑剤を注入しながら、回転運動をさせながら上下方向に少しずつ動かすことを繰り返し行うのだ。

10mmを超すほど上下に動かすことができるようになると、今までの作業を考えればもう取れたも同で、同じ作業を繰り返していても徐々に弱い力で動く幅が増えていき、ようやくシートポストを抜き取ることができた。

新しいシートポストを使用するときにはフレーム内の汚れをできる限り拭き取り、新しいシートポスト周りにはグリスを十分に塗る。

グリスはあまり使うことはないと思うので、上記の15g程度の少ない量のもので十分でしょう。実際私も今回はこれを購入して使いました。

とにかくシートポストが固着して困っている方で、少しでも動くのであれば同じように試してみてほしい。全く微動だに動かないとなるとなかなか難しいと思う。動かすことができると言うのは潤滑剤を少しでも浸透させやすい状態だと思うので、全く動かない状況とは大きく違う。全く動かないのであれば、潤滑剤を注入して待つことを繰り返し、少しでも動くようになるか試してみるしかないだろう。

私のやり方であまり良くない点を挙げるとすれば、シートポストを回転させるのにサドルを力づくで回し続けたことだろう。今回はサドルに何らの支障もなかったので良かったが、場合によってはサドルが損傷する可能性もある。

これを避けたいのであれば、潰れても良いサドルに交換してから作業をするか、固着したシートポストは再度使う予定がないのであれば、シートポストに不要になったハンドルステムを噛ませて回転させると言う方法もあるので試してみると良いと思う。てこの原理を最大限利用するのだ。また、この方法の場合は、ハンマーを使ってより回転させる力を増幅できるので、全くシートポストが動かない場合にもこの方法を試してみることができる。

この方法でもシートポストが動かなければ、基本的には個人で取り組むことは諦めるしかないと思う。

これでも諦めきれなければ、専門店に行けば、スチールフレームならガスバーナーで金属を膨張させたり、ボトムブラケット側からも潤滑剤を流し込んだり、専用工具を使って動かしてもらえる可能性ありでしょう。でも一般的な自転車店ではとてもそこまでやってくれないところがほとんどだと思います。

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