石部温泉 平六地蔵露天風呂

伊豆に行く機会を利用して、無料で入れる温泉を体験してきた。

私が辿るルートで最もアクセスしやすい温泉を調べると、石部温泉の近くにある 平六地蔵露天風呂 が丁度よさそうだったのでそこを目指すことにした。

松崎町入りして用事を済ませた後に中心部から数キロほど車で走ったところにあるので、午後5時くらいに現地に着くことができた。

山に沿う海岸に近い山道をたどり下ったところに石部漁港がありその入り口から入るとすぐに平六地蔵露天風呂があった。情報通り車4,5台分の駐車場があり、1台分空いていたので停めることができた。

駐車場からは温泉は見えないのだが露天風呂の看板も出ているので特に迷うことはない。駐車場の近くにトイレがあり、露天風呂の前には男女別の更衣室がある。

ともかく、温泉自体久しぶりだったうえに、無料の露天風呂と言うのももちろん初めてなので、久々にワクワク感があった。

歩いて向かうと50代から60代くらいの女性だろうか、すれ違いざまに「こんにちは」と挨拶されたので私も返した。丁度露天風呂から出てきて駐車場に向っているように見えた。

果たして露天風呂前に着くと、岩の上に鎮座しているお地蔵様がある岩風呂のようで趣があった。

露天風呂のすぐ前が更衣室になっていた。露天風呂にも更衣室にも誰もいないようで早速着替えることにした。特に貴重品を管理するための鍵付きのロッカーは無いので、貴重品は自分で持っていることにした。温泉に入りながら更衣室入り口が見えるので更衣室の中に置いたままでも問題ないとは思う。

ネットの情報によると混浴なので水着を着用がルール化されたとのことだったが、特にそのようなことはどこにも記載されなかった。ただ、サーファーたちのウエットスーツでの入浴は禁止としっかり表示されていた。

とりあえず水着代わりにバイクパンツを持ってきたのだが、微妙にウエットスーツにも通ずるところがあるような気がして、この際何もなしで入ることにした。もちろん私だけだったし、もしもの時に前を隠すようにタオルを一枚持って温泉に行った。

湯加減は丁度よく最高だった。お地蔵さんを見上げながら入る露天風呂は本当に最高だった。あまり長く温泉に入れる方ではないので、時々温泉端に腰を下ろして脚だけ浸かることを繰り返していると、男性が一人温泉に入りに来た。

その方は黒いブリーフをまとっていたので、やっぱり水着を着用せねばならなかったのかなあと思いつつも、あまり気にせずゆったりとした。

60代くらいの男性に見えたが、十分に寛いだころに声をかけて、水着の件を聞いてみた。地元の方だったのでいろいろ話してくれたが、まずは水着の件に関しては特にそんなに気にすることはないとのことだった。確かに混浴なので気を使うことは大切だが、何も身に着けずに入っている人を見て地元の方が何か言うこともないとのことだ。

日によって湯温がとても熱くて入れないようなときもあるが、今日は丁度よい湯加減だとのことだった。そういう意味でも本当にラッキーだった。無料で利用できるシャワーもあるのだが、あまりに湯が熱いときはそこから水を入れることができるらしい。とは言え、露天風呂はかなり広いのでなかなか短時間で湯温を調整することは難しいと思う。

湯につかっている分にはまるで感じなかったが、湯は塩分を含んでいるようで、そのために温泉から出た後はシャワーを浴びたほうが良いとのことだった。

さて、十分に湯を満喫した上でシャワーを浴びに行った。露天風呂から15m位のところにある。本当に開放し過ぎのシャワーだ。漁港から丸見えの場所にシャワーがあり、漁港にいる人からは素っ裸の姿が丸見えだ。

まあ、人もほとんどいなく、やや離れた防波堤に2,3人いる程度なので遠目に裸の人が見える程度だろう。

ともかく、外で丸裸でシャワーを浴びたのも初体験だったが、周りから見られているなど全く気にすることなく水浴びできるので問題ない。

ただ水しか出ないので冷たいには冷たいが、開放感に浸った中では室内で浴びるよりも冷たさは問題にならないようで、かえって心地よいくらいだった。頭から何度か被ってすっきりとした。

本当にありがたい温泉だと思った。管理してくれている人がいるからこそ楽しめるのだということは忘れてはいけないことだ。

5月から10月末まで利用可能だ。また機会を見つけて是非来たい場所になった。

平六地蔵にまつわる話

ところで、温泉に浸かっているときに平六地蔵さんが気になったので、一緒に入っていた地元の方に聞いてみたのがはっきりとはわからなかった。昔からあるもので詳しいことは分からないとのことだった。

その後、平六時走にまつわる伝承を知ったので最後に書いておく。

いつの頃か定かではないが昔この地に平六と言う男がいたとのこと。平六には小さな子供がいて溺愛していたのだが、ある日のこと子供は浜で波に飲まれて行方不明になってしまったと言う。

来る日も来る日も浜に姿を現す平六はやがて失意のうちに亡くなったと言う。そのことを思ってお地蔵様を祀ったことが起源だとのこと。

とても悲しい伝承だが、平六地蔵露天風呂に入るからには知っておかなければいけない話だと思う。

東日本大震災の時の津波で多くの命が奪われたように、海岸線に点在する伊豆の集落はひとたび大きな高波や津波に遭えば大きな被害が出る地形にある。遠い昔にも台風や地震による並みの被害で犠牲になった人たちもいることだろう。海岸部に住むと言うことはそういう危険と裏腹の中にいると言うことだろう。

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