箱根駅伝8区最古の区間記録破られる 古田哲弘が完全に消え去った

今年の箱根駅伝は5連覇を目指した青山学院大学を、東海大学が見事に破り初優勝を成し遂げた。

青山学院は区間新2つを含む区間賞を4区間で撮ったにもかかわらず、4区5区の失速が影響して、最後まで好調を維持した東海大学には追いつくことができなかったと言ったところだ。

東海大学の勝因を見ると大きく崩れることがなかったことは言うまでもないが、青学が猛追する勝負どころの区間で青学と同等のレースができたことだっと思う。

そして、優勝の決め手となったのが、8区を走った小松陽平選手の区間新記録だったと思う。もしこの走りが無かったら、復路3区間で区間賞の青学に追いつかれていた可能性は十分にあったと思う。

そして、個人的にも印象的だったのが、彼が1997年に山梨学院大学のスーパールーキーと言われた古田哲弘が打ち立てた、1時間04分05秒を更新したことだ。16秒更新して、1時間03分49秒だ。

これで、20世紀の区間記録はなくなった。それにしても、区間記録を更新した小松陽平選手が生まれたのが奇しくも古田が記録を打ち立てた1997年だという。随分と時がたったものだとも思う。

さて、なぜ私がこの記録更新に感慨深さがあるかと言えば、古田哲弘選手は私と同世代で同じ静岡県出身だからだ。何しろ中学、高校と6年間日本一という無敵の選手だった。そして、鳴り物入りで山梨学院大学に入って最初の箱根駅伝で8区で区間新記録を出してしまったのだ。この1年生が出した記録が実に22年間も破られずにいたのである。

残念ながら古田はこの大学1年をピークに下降線をたどり終わってしまったのだが・・・

そして、こんな大物ルーキーがいたころの、90年代の山梨学院大学は強かったのだ。2区に外国人留学生を使う先駆的な監督のチームだった。90年代には2連覇を含む3度の総合優勝をしている。あのプルシアンブルーのユニフォームは強さの象徴だったはずだ。しかし、最近は毎年のように出場こそしているものの皆目ダメだ。

今年を見ても7区終了時点で最下位だ。一区で転倒してかなり遅れた大東文化大学にも抜かれ学連選抜にも抜かれた。最終的にはまだ歴史が浅い上武大学を抜き返し辛くも最下位を免れた結果だ。30年以上も山梨学院大学を率いてきている上田監督もそろそろ潮時なのかもしれないとさえ思う・・・

最後にもう一つ、これらに絡んで印象的だったことがあったので紹介しておきたい。前述の中学高校時代無敵のランナーだった古田哲弘の陰に隠れてずっと2位でいた選手が同じ静岡県にいた。それが山本佑樹選手だ。

日大に進んだ山本が古田を追い越したのは2年次時以降だった。最終的には1万mの記録では学生ナンバーワンの保持者として日大のエースで箱根を走ったのだ。その山本氏は卒業後は旭化成に進み北海道マラソンで優勝するなどの成績を収め、引退後は旭化成駅伝部のコーチを務めていることを知っていた。

そして、今年の箱根駅伝中継を見て、明治大学駅伝競走部の監督となり初の指揮を執っていることを知ったのだ。同じ静岡県出身者としても頑張ってもらいたいと思う。

今回の8区の区間新記録で完全に古田哲弘と言う人物は陸上界からなくなるのだなあと思った。一方で山本佑樹は今年から新たに陸上界で羽ばたこうとしているのかと思うのだ。対照的な二人の道を私は感じている。

東海大学を率いている両角監督は就任後8年目にしての悲願達成だった。山本氏も自身の経験を次世代の選手たちに伝えていき、いつか優勝を勝ち取ってほしいと思う。

一言皮肉を加えると、山本氏自身の母校である何かと問題の多い日大などで指揮をとるより明治大学で良かったと思っている。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。