ハーフマラソンの日本記録より速い箱根駅伝の通過タイム

年々箱根駅伝への関心は薄れてきているのだが、やはり箱根駅伝になると何となく見てしまうものだ。

正月休みで、暖かい部屋でぼーっとしていると何となく見てしまうものなのだ。今年は往路のみ大体テレビで見た。復路はみなかったのだが、何となく状況が気になってスマホで経過を追ってしまった。

今年はかなりの混戦模様になると予想されていたようだが、ふたを開けてみれば青学の圧勝だったと言っていいだろう。どの区間でも高いレベルで安定していて、さらに各選手が自分の力以上のものを発揮しているように思う。この点に関しては青山学院の駅伝チーム作りが他校とはやはり違うのだろうと思えてしまう。

持ちタイムをもとに予想すれば混戦になるはずなのに、そうならないことがはっきりと証明していると思う。

ナイキの厚底シューズ旋風

それから、ナイキの厚底シューズによる急激と言っても良いほどの記録短縮を目の当たりにした大会だった言ってもいい。先月の全国高校駅伝を見た時に、”何だあのピンクのシューズの多さは”と思ったモノだが、箱根も走だった。ピンクのシューズ以外に左右でカラーが違うものもあるようだが、ナイキの厚底シューズを使っている選手は全体の85%にもなると言う。

とにかく、全10区間のうち7区間で区間新記録が生まれた。もっと言うと、5区山登りのように、3人が区間新記録を記録するなど複数人が区間新記録をマークする区間もあったのだから、10人以上が区間新記録をマークしているはずだ。

往路は1区を除いてすべてが区間新記録。確か1区は区間タイ記録だったと思う。しかも、区間記録に迫る記録がとんでもなく多かった。

例えば1区は1時間1分13秒が区間記録だったと思うが、1時間1分台の黄色くが7人ほど出たと思う。

そしてはなの2区では東洋の選手が1時間5分57秒という、6分切を達成してしまった。しかし、他に1時間6分18秒の選手が2人いたし、優勝した青学の2区を任された1年生は1時間7分03秒で走ってしまった。

90年代に渡辺選手が1時間06分48秒の記録を出したときに、この記録はもう破られることはないだろうと言われたほどだった。そして、モグス選手が1時間6分5秒を打ち立てた時に、もう破られることはないだろうとまた言われたが、こんなにも早く破られてしまった。

おそらく今回出た記録は、”この先破られることはないだろう”などとは誰も言わないだろう。それくらいに6分台や7分前で走れる選手が多い。

とにかく、カーボンプレートの反発力を生かして推進力に得られる構造のこのナイキの厚底シューズはやはり大幅に記録を短縮できることを証明した結果になったと思う。

ハーフマラソンの日本記録より速い箱根駅伝の通過タイム

前々から言われていたことだが、箱根駅伝2区のタイムは日本記録のハーフマラソンタイムより速い。

今回箱根の2区で記録された1時間5分57秒をハーフマラソンに換算してみると、1時間0分13秒だ。現在のハーフマラソン日本記録は2017年に設楽選手が記録した1時間0分15秒だから、確かに通過タイムの箱根の記録の方が速い。

ただこれは今回達成された記録のみそうだったわけではなく、以前の箱根駅伝2区の記録もそうだった。90年代に達成された1時間6分48秒の渡辺氏の記録からその後の、6分台を出した何人かの選手の記録も同様にハーフの日本記録並みのものだった。

日本記録を上回るスピードに驚く点は以下の3点に尽きる。

1.学生が実業団選手より速いタイムで走れている。

2.通過タイムなのに箱根駅伝の方が速い。

3.アップダウンが激しい難コースなのに箱根駅伝の方が速い。

特に驚きの点は3の箱根駅伝2区のハードなコースだ。途中に権太坂という坂道もあるが、私は最後の2kmにある激しいアップダウンの連続こそ一番の難関だと思っている。実際現地で箱根駅伝を見てこの最後のアップダウンは壁のように感じた。

だから、タスキをつなぐと言う使命感が自分の持っている力以上のものを発揮させるのだと言うことは本当なのだと思う。そこに、箱根駅伝の素晴らしさがあると思う。

そんな箱根駅伝に、加わってしまったのが、さらに速く走ることができるナイキの厚底シューズというわけだ。

特に今回驚きだったのは3区で留学生選手が1時間切をしてしまったことだ。3区21.4kmで59分25秒だ。従来の記録は1時間1分台だから、圧倒的な記録更新だ。1kmの平均ラップは2分46秒台だ。5km13分52秒、10km27分45秒で通過していくことになる。

このスピードはもはや日本記録のハーフマラソンを越えていて、ハーフマラソンの世界記録に近いほどだ。

現在のハーフマラソン世界記録は58分01秒だが、今回のこのペースハーフに換算すると58分34秒だ。もちろん、気象条件が良かったことやスタートとゴールの高低差などを加味しないと対等に比べられない点はあるが、世界記録並みのペースト言い切っていいと思う。とにかく、箱根で1時間切りといえば山下り区間の6区だけだったはずだ。

総合タイムが示す高速化

箱根駅伝の総合タイムはついに10時間45分台にまでなってしまった。

優勝した青学が10時間45分23秒、準優勝の東海が10時間48分25秒。下馬評では混戦と言われていたのに、青学は従来の記録を6分以上短縮してしまった。

20年前はおおよそ11時間前後が優勝タイムだったと思う。多少のコース変更を加味しても距離はほとんど変わっていないはずだ。そして、各選手の1万mの持ちタイムにもそれほど差があるようにも思えない。

この辺りでも、厚底シューズの影響が大きいことが分かってい来る。トラックの1万mではそれほどの記録向上はしていないのに、ロードレースとなると飛躍的に記録が向上しているのだろう。

今までの箱根駅伝と言うと、平均的な選手や、やや力が劣る選手の場合、最初の1kmの入りは3分だったり、1km3分を刻んで走ろうとする姿がよく見られたように思う。

しかし、今では多くの選手が最初の1kmからハイペースだ。1km2分40秒前台で入る選手も多い。

まあ何より、実際走っている選手がこのシューズのおかげで速く走ることができたと言っているのだから実際にそうなのだ。

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