ハチに襲われたときに絶対にすべきこと

今年のマウンテンサイクリングin乗鞍でレース中に61人がハチに刺される出来事があった。スタート地点から数キロの道路脇にキイロスズメバチの巣があったことが原因だと言う。幸いに軽傷でほとんど人が完走できたようだ。日本で一番人気があるヒルクライムレースだけあって参加者の多さも被害者数が多くなった要因だとは思うが、それにしても一度に61人が刺されるのは前代未聞だと思う。

厚生労働省の人口動態調査によると毎年20人前後くらいの人が蜂に刺されて死んでいることが分かる。

そのほとんどが40代以上であることが分かり、高齢者ほど死亡者が多い。もちろん、刺されて死亡するのはかなり稀なケースだから、刺される人は毎年相当数いるのだろう。

この調査結果を踏まえて改めて思うのが、ハチに襲われたときの対処方法についてだ。

はっきり言ってほとんどの人がハチが襲い掛かってきた時の最良の対処方法を知らない。

殆どの人がとる行動は、とっさに走って逃げる。または、手に何か持っている場合は、それで追い返そうとするだ。

しかし、はっきり言って、こんなことをしても本気でハチが襲ってきたらほとんどの場合餌食となるだろう。

ハチは種類にもよるが瞬間的には時速30km程度での飛行は可能だろうから、既に加速して襲い掛かってくるハチに対してとっさに逃げようとしてもほぼ無理だろう。まして、集団で襲われたらさらに難しい。若者ならまだ可能性はあるが、中高年以上や高齢者となればハチから離れようとして逃げるのは不可能と言ってもいいだろう。ではどうするか、非常に簡単なことだ。

その場に即座に伏せる(地面にうつぶせになる)だ。

ただその場にうつぶせになるだけでよいのだ。これだけで、ハチに刺されないで済むのだ。

なぜこれが有効かと言うと、ハチは飛行しているときに下方を向くことができないのだ。だから、瞬時に前方から下に消えた物体を追うことが難しいのだ。もちろんこれは私の経験上そのように断定しているのだが、おそらく昆虫の頭部の構造に共通しているのではないかと思う。とにかく、この行動をとるだけでハチに刺されるのを回避できるのだ。

ちなみにゴルゴ13に出てくる話の中でも、狙撃手にとって一番難しい射撃は上から下方へと落ちていく物体に照準を合わせることだと言っている。ハチとスナイパーを一緒にするわけではないが獲物を狙うものから逃げようとするならば、上から下へ逃げるのが一番効果的なのだろう。

ハチの場合はとにかく低い姿勢になるのが良いわけで、ベストはその場に瞬時にうつぶせになることだ。これをすればたいていの場合はハチを避けられるはずだ。とにかく、その場で低い姿勢になることだけであれば高齢者にだってできないことはないと思う。私はぜひこの対処方法を多くの人に知ってほしいと思うのだ。よほどの至近距離でハチに襲われることになった場合や、地中の巣から出てきたハチに遭遇した場合を除けば絶対に有効な方法なのだ。

私は実際子供の頃からこのハチの習性を知っていた。小学生中学年頃だったと思うが、友達と3人でスズメバチの巣に石を投げて遊んだことがあった。もちろんいかに危険なことかは知っていたが、巣に石がヒットしたときにどのようにして逃げるか避難計画をばっちり持っていたのだ。

細い道の道路脇斜面の茂みに巣があった。道路中央部から石を投げてヒットさせた後に、道路の反対側にある側溝の中に避難する想定だったのだ。スズメバチが下方を攻撃できない習性を利用したものだ。

計画通り3人で石を投げるとすぐにヒット、とっさに反対側の側溝をめがけて走り込み側溝に身を沈める。結果は成功だったと言いたいところだったが、半分失敗した。側溝にいち早く非難した私と友達の一人は無事だったが。最後に側溝に避難しようとした友達が、側溝に入るスペースがなくなりスズメバチ一匹に刺されてしまったのだ。この友達は確か頭を刺されたように覚えている。刺されたことで気分が悪くなったと言っていて心配もしたが、何とか自然に回復して何よりだった。この友達には気の毒なことをしてしまったが、非難スペースにゆとりを持たせなかった単純な失敗だった。とにかくとっさに低い姿勢になればたとえハチに遭遇しても大丈夫なのだ。もちろん、こんな遊びはするものではないとは思っているが・・・

マウンテンサイクリングin乗鞍のようにレース中にヒルクライミング中に目の前でハチの群れに遭遇しても対処することはできる。

こういう状況でも、自転車を降りてその場にうつぶせになればハチに刺されることを十分に避けることができるのだ。

私自身も過去に個人的に山道を自転車で走っていてハチに遭遇したことがある。車一台がやっと通れるような上り坂で、斜度は8%、道路脇の地上1.5m位に巣があるようで巣を中心に路上にも地上1mくらいの高さほどにたくさんのハチが飛び交っているのだ。

もちろん引き返せば難を逃れることはできるのだが、ここでもハチの習性を知っていれば大丈夫だ。私はロードバイクと共にゆっくりとほふく前進のように進み無事に通過できた。もちろん地面を這いながらロードバイクも移動させるので時間はある程度かかったが、頭上にハチが飛び交うのを間近に見ながら慎重に通過するのだ。(車が頻繁に通るような道ではやってはいけない)

ハチが道の方まで飛び回っていると言う時点で私が来る前に既に何らかの刺激を受けていただろうことは分かっていたが、やはり、下方の敵を察知するのは難しいようでさらなる刺激をハチに全く与えることなく通過できたのだ。ハチと同じような高さを通過しようものなら見事に餌食となったことだろう。

マウンテンサイクリングin乗鞍の大会主催者側は大会前の道路整備の不行き届きを謝罪していたようだが、そもそもゴール地点の標高2700mまでの大自然の道20kmをくまなく確認するのは無理だろう。すべきことは路面状況程度であって、ハチの生息確認までは無理と言うものだ。

そもそも、

ハチは刺激しない限り危険な生き物ではない

私が声を大にして言いたいことはこれだ。

殆どの人がハチを見ただけで騒ぐ。例えば、最たる例は、学校の教室にハチが入ってきただけで大騒ぎする生徒と先生。誰かがハチだと声を上げると周囲が一気に動揺して騒ぎ出す。ハチをよけようと必死になり、先生は全てを忘れてハチを何とかしようと躍起になる。何かではたいて外に出そうとするなどもっての他なのだがそんなことさえしようとする。はっきり言って子供ながらに飽きれていたものである。

最良の方法は何もしないことだ。にもかかわらず、ハチが近くに飛んでこようものならわめき、身をのけぞってよけようとするのがたいていだが、全く意味がないどころかハチを刺激するだけなのだ。それを見た先生がさらにエスカレートするから収拾がつかなくなるのだ。

迷い込んできたハチは単に迷い込んできただけなのであって、刺しに来たのではない。当たり前のことであって、窓を開ければハチだろうが虫は自然に入ってくるものだ。もっと言えば窓を開けておく人間が悪いのであってハチは何も悪くない。

子供のときは、大人である先生がハチを刺激するなど愚の骨頂であることを知らないことが何とも情けないように感じた。ただ、こちらから何もしなければハチは刺してこないことを生徒に教えればよいだけなのだ。

タイトルにも書いたように”ハチに襲われたとき”と普通にハチが飛んできたときとははっきりと区別しないと話にならないのだ。

蚊や虻は刺すために室内に入ってくる。しかし、ハチは絶対にそんなことはないと知らなければならない。

私がもし学校の先生だったら、ハチを刺激しなければ絶対に刺されないので普段通りしていろと教えた上で、教室の窓を全開に開けるように言うだろう。もちろん、ハチが出ていきやすいようにだ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。