水難事故のキーワードは”浮力”

今年はコロナウイルスによる外出の自粛、そして、猛暑の夏となったにもかかわらず、連日のように水難事故による死亡のニュースが報道されている。

こんなに毎日、海や川で死者が出ているのにどうしてまた相次いで水死事故が起こるのだろうかと思う人も多いと思う。

つい先日愛知県の矢作川で亡くなった中京大学生は高校時代にインターハイでハンマー投げと円盤投げで優勝した経歴の持ち主と知って、いつにもまして印象に残った。

もちろん、興味のない種目なので本人の名前など知る由もなかったのだが、これからの活躍を期待されていただろうにと思ってしまう。

水難事故と言うと、飲酒して水に入ったり、騒ぎ過ぎて無謀なことをしたり、遊泳禁止区域に入ったりと、傍から見てもこれは自業自得だと思えることが多い。また、危険予測ができない子どもだったり、体力が落ちたシニア世代だったりすることもある。

ただ、自分でも危険だと言うことは分かっているものの、実際に水難事故のどんな点が命を奪うほど危険なのかは実は私自身よくわかっていない。多くの人多が割っていないのではないだろうか。

こういう事故の報道を目に知るたびに、海や川で泳ぐときには十気を付けないといけないなと自戒の念を新たにするのだが、実際のところ科学的に見てどんな力人の命を奪うように働いているのか知らないでいる自分にも気づいている。

ここ10年以上は海や川で泳いでいないので、そういった危険に近づくことすらないのだが、本当に危険だと言うことを理解するには、なぜ危険なのかをしっかり理解する必要があると強く思う。ただ、危険だから”遊泳禁止”という表示を突き付けられたところでそれは弱いメッセージにしかなりえないのかもしれない。

そう言った感想を持っている私だが、”浮力”に着目した水難事故の危険性を説明する記事があったので下記のリンクで紹介したいと思う。

元インターハイ優勝者が溺れた 筋肉と脂肪との関係で原因をひも解く

この記事を読むと、”浮力” がいかに重要であるかが良く伝わってくる。

”浮力”の重要性

私自身特に水泳を習っていたことはないのだが、比較的泳ぎには自信があり、実際に遠泳をやったことはないのだが、水に慣れればいくらでも泳げるような自信はある。(実際にはあった。^^もう10年くらい泳いでいないので今はあまり自信はない。)

だから、私自身他の人よりは同じ条件でも水難事故に遭う確率は低いはずだとずっと思っていた。ところが、この記事を読むとその思い込み自体が完全な間違いであることが率直に理解できた。

記事で書かれているように、要するに溺死しにくい人は、体力があり泳ぎに自信がある人ではなく、脂肪がついていて浮力がある人の方だと言うことだ。

泳力や体力ではるかに勝っていても、体脂肪が低ければ、泳力や体力が弱くても体脂肪が多く浮力が大きい人よりはるかに溺死する可能性が高いと言う事実だ。

一般的に体力がある人というのは普段から運動をしていて体が絞られていて体脂肪が低い。一方で体力がない人というのは言うまでもなく、運動をせず良く食べ丸々とした脂肪が多い人だ。

比べるまでもなく泳力の点でも日々トレーニングをしている人の方が、運動をしていない丸々とした人よりはるかに勝っていると思える。

ところが、水に浮かぶかどうかという点においては全く逆なわけだ。いくら泳力に勝っていても浮力で劣っていれば水中から浮かび上がることが難しくなる。ただこれだけなのだ。結局水の力に対してはこの”浮力”の大小が溺死するかどうかに大きく左右する。

体力があって泳力があって水中で多少泳げたとしても、浮かび上がる力には浮力に勝る点はないと言うわけだ。

”浮力”の重要性を知らなければ、なぜ体力があるはずの陸上インターハイ優勝者が簡単に死んでしまうのかすぐには理解できないのかもしれない。

しかし、”浮力”が最も重要であることを知っていれば、トレーニングや食事によって鍛えられた低い体脂肪の体程、浮力が働かない、最も危険な溺死しやすい危険なボディであることが分かる。

確かに、投てき種目選手だとトラック競技選手よりも体が大きく浮力を受けやすいようにも見えてしまうが、そこは違う。エリート選手ともなれば日々管理されたトレーニングと食事により無駄な脂肪は極力抑えられた体であるはずだ。

力士のような体重を増やすために体脂肪も多いアスリートならまた別だが、少なくとも陸上競技ではフィールド種目選手も体脂肪は低いだろう。

見た目からは分からない川の中の流れ

もう一つの危険性は、岸からは見えない川の中の流れの怖さだ。

岸から見た水もが明らかに流れているところは、例えば浅瀬であれば水の流れの速さを見て危険かどうか察知しやすい。だから、膝下よりはるかに低ければたとえ急流でも体重がある大人であれば大した警戒心は持たないだろう。流れがそれほど急でなかったら、水深で危険かどうかを判断するだろう。

最も危険なのは流れがほとんどないようで、一見して流される危険性がないような深い場所だと言う。ところが、水もでは穏やかに見えても水の中での流れはとても危険なのだ。

増水などによって川底が削られて深くなった場所は川の中や下の方で大きく強い流れがあり、川底の地形によっては川底に巻き込まれるような水流が発生したりするのだ。

こんなところに脚を取られでもしたら、もはや人間の泳力など全く手も足も出ないと言うわけだ。最後にせいぜい頼みになるのは浮力がある体かどうかということくらいだろう。

矢作川で泳いだことはないが、電車や道路から川を見たことは何度かあり、川のイメージは持っている。速い流れではなく、水量をたたえたところどころ深みがあるイメージだ。

毎年のように水難事故でニュースになる川であるような印象もある。

なぜ、川で泳ぐのが危険なのかについて、この記事で説明されているような ”浮力”と ”水深があるところの水中の流れの危険”についてより多くの人に伝わってほしいと思う。

水難事故の危険性を正確に知らず、ただ単位泳力に自信がある人ほど実は溺死しやすいのだろう。

人間の泳力の差異など水の力ではないに等しいのだろう。敢えて言うなら、体脂肪の差異による浮力の大小で少し違いがある程度だろう。

そんなことより、どれだ浮力が働くものを見に付けるかの方が大事だ。

水難事故を防ぐためにはしっかりとした知識を教育の場で教える必要があるのではないかと本気で思う。

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